診療案内

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口腔外科

当医院では、親知らずの診断および治療(抜歯)を行っております。

また、口腔外科は、歯だけでなく顎や顔面などの症状も診察しますので、顎関節症の治療にも対応しております。症状によっては大学病院等への紹介も行っております。

ここでは、親知らずの治療と顎関節症について詳しくご紹介します。

親知らずを抜いた方が良い理由とは?

親知らずとは、第3大臼歯や智歯とよばれている、前歯から数えて8番目の歯のことです。

現代では厄介者扱いされている親知らずですが、火を通していない生肉や固い木の実を食べていた原始時代の人類には必要とされていた歯です。

現代人は原始時代の人々と比べ、柔らかいものを食べるようになり顎の大きさが小さくなりました。

そのため、親知らずが生えるスペースが無くなり、真っ直ぐに生えなかったり、横に倒れるように生えて手前の歯を圧迫することになります。

親知らずの治療について

親知らずの治療には不安をお持ちの方も多いかと思いますが、わからないことや不安なことはなんでもご相談ください。お口の中の状態や、治療のメリット・デメリットをわかりやすく説明し、少しでも安心・納得して治療を受けていただけるよう努めております。

また当院ではCT撮影もできますので、必要に応じて歯や顎の骨の中の状態を詳しく検査した上で治療を行うことができます。

抜歯、特に親知らずの抜歯には出血が伴いますので、患者様の全身状態に最善の注意を払いながら安心して治療を受けていただけるように心がけております。

親知らずは抜くべきか? 抜かなくても良いのか?

親知らずが生えた場合、必ずしも抜かなければいけないわけではありません。

傾かずに真っ直ぐ生えて、上と下の歯がきちんと噛み合う場合や、骨の中に完全に埋まって頭を出していない状態で、レントゲン写真上問題がない場合など、特に悪影響を及ぼすことがないと判断されれば抜く必要はありません。抜くべきか抜かなくても問題がないのかを自分で判断することは難しいと思います。

悪影響を及ぼすかどうかの判断をするのが口腔外科です。

抜いた方が良い親知らずを放置することで、将来的に痛み、歯茎・歯肉の腫れ、虫歯、歯並びが悪くなる原因となります。

また、妊娠期間中に痛み出して腫れることもよくあります。妊娠中には、外科処置やお薬の使用を控えたほうがいい時期があり、痛みを止めることもできずに大変苦労される女性の方も少なくありません。出産を考えている方でしたら、悪影響を及ぼす親知らずは早めに抜歯することをおすすめいたします。

顎関節症について

「顎関節症」。みなさん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

ここ十数年で15倍にも患者が増加しているともいわれています。

そんな顎関節症とはどんなものなのでしょうか。

顎関節症の治療について

顎関節症になったとき、顎関節症を疑うような症状があるときは、口腔外科を受診することをおすすめします。

顎関節症の治療は、薬物療法などで痛みを和らげながら原因を治療していきます。

かみ合わせや歯ぎしりなどが原因の場合、スプリントと呼ばれるマウスピースを作って一時的にかみ合わせを調整することもあります。歯を削ってかみ合わせを調整するような、後戻りができない治療は基本的には行いませんのでご安心ください。

また、治療に際してご本人のご協力がとても大切です。家庭、学校、職場などの日常生活で、どれだけ顎を安静な状態にできるかということも治療結果に大きく関係します。

多くの場合、顎関節症は時間の経過とともに症状は改善方向に向かいますが、重度のものになると手術が必要な場合もあります。

顎関節症の症状と原因

ここ十数年で15倍にも患者が増加しているともいわれている顎関節症。

顎関節の骨や靭帯、その周囲にある口を開け閉めするための筋肉などに異常が生じることによって引き起こされる病気です。

その主な症状と原因は以下の通りです。

症状

  • ・口が開かない
  • ・顎に痛みやしびれなどがある
  • ・食べ物を噛むと痛い
  • ・口を開けると音が鳴る

などの症状が生じます。中には、頭痛や肩こり、腰痛に悩まされている方や、めまいや耳鳴り、鼻づまりなどの症状を伴っている方も少なくありません。心配や不安がある方は、ご来院・ご相談ください。

原因

●姿勢が悪い

身体へ様々な害を及ぼすタバコは、歯の黄ばみの原因にもなります。タバコのヤニに含まれているニコチンやタールがエナメル質へ染み込んでしまうと、歯磨きでは黄ばみを落とすことができません。また、コーヒー・お茶・赤ワインなどに含まれているタンニンが歯に付着すると色が変化していきます。

●生活習慣に癖がある

食べ物を片側の歯で噛むことが多い、頬杖をよくつく、などをしていると片側の顎に負担がかかりやすくなるので、結果として顎がずれていきます。

●精神的ストレス

ストレスにより、無意識に歯ぎしりや食いしばりをしている方が多いそうです。歯ぎしりや食いしばりは筋肉の緊張や疲労の原因となり、顎のバランスが崩れてきます。

●外傷

転んだり、物にぶつかったりなど、外側から顎に大きな力がかかってしまうことで、顎関節症になってしまうことがあります。
顎は上顎を含む頭蓋骨にぶら下がっているような構造になっているので、外側からかかる力に弱く顎がずれやすくなっています。

●趣味・部活動など

吹奏楽、合唱、演劇など顎の関節に負担がかかる活動、口を大きく開けることが多い活動をしている方でも発症しやすいです。しかも発症した後も無理をして活動を続ける方が多く、症状がますます悪化し治癒が難しくなるケースも少なくありません。